ネット環境復活

と言うのも、7月3日に引越ししたためで、仕事に忙殺され3ヶ月近くかかってしまった。

この3ヶ月間に観た映画をだいたい鑑賞順に。
ハングオーバー』(ウェルメイドなコメディ)、『ぼくのエリ』(あのボカシがちょっと…クローズアップ押しの画作りは独特で嫌いではない)、『インセプション』(ノーラン節を堪能。SF設定としてはよくある話だけど作品としては大好きで、2回観た)、『告白』(映画的リアリティは度外視されてるんだけども、あのCM/PV的な演出でなければ、どうしようもなく微妙な作品になったのでは?)、『トイ・ストーリー3』(傑作、だけど3Dじゃなくても良かったなこれは)、『特攻野郎Aチーム』(パトリック・ウィルソンの怪演、ジェシカ・ビールの持っていた銃のかっこ良さが印象に残った)、『ヒックとドラゴン』(3Dで飛翔シーンを売りにするのはこれから難しくなるね。それ以外の映像表現が観たいところ。品川で字幕版だったけど…)

で、9月18日に観た『悪人』。メジャーの東宝配給でありながらも良い作品だった。屑邦画との相対的評価と思わないで欲しい。今年観るべき日本映画のひとつだし、田舎でくすぶったことのある人なら共感必至。どちらかと言うと深津さんよりも妻夫木君のやるせない芝居に染みた。しっかりブサイクに撮られていたし。しゃべらずに相手をいきなり抱きしめてしまう不器用さ、身勝手さもうまかった。そして、エンディングで妻夫木君を涙ぐませながらもそれを流させない演出が、効いている、と思った。

9月27日追記
海外でのリメイクがなされるそうなこの『悪人』。今回の場合は悲壮感漂う演出だったけど、泣きはせず、どちらかと言うとあまりの悲劇性に思わず笑ってしまうほどだった僕としては、どうせやるならトラジコメディ風にアレンジしてもらいたいと思う今日この頃。