劇場の爆音で観ないと意味ない『ザ・タウン』

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に次ぐベン・アフレック監督第2作。結論から言うと、久しぶりにハイクオリティな銃撃戦を堪能できる映画だった!惜しくもオスカーノミネートを逃した、というだけで高尚な響きも醸し出しているけど、なんともまっとうでガチなクライム・アクション。監督が参考にしたとされる『ヒート』の銃撃戦がラストに来たような、そんな傑作。これほど銃声やクラッシュ音にしびれたのは久しぶりかも。セカンド・ユニット監督は『バイオハザード/アポカリプス』のアレグザンダー・ウィット。
ジェレミー・レナーが相変わらずなキャラ設定で、危なっかしいことこの上ないのが嬉しい。(『S.W.A.T.』や『ハート・ロッカー』を参照されたし。)
ピート・ポスルスウェイトの最期の台詞(本作が一応遺作とされている)が「prick!(チ○コ野郎!)」なのも泣けた。彼の最終3作が全て「リジェンダリー・ピクチャーズ」※ブランドなのも何かの縁か。

※2010年公開作品で『インセプション』、『タイタンの戦い』、そして本作に出演している。